フォロワーシップとは?評論家とイエスマンのバランスを考え、反対しコミットしましょう

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1.フォロワーシップとは

フォロワーシップとは、
「チームの成果を最大化させるために、自律的かつ主体的にリーダーや他メンバーに働きかけ支援すること」
です。

リーダーの意思決定や行動に誤りがあると感じた場合、臆することなく提言を行ったり、チームがより良い方向に進むようメンバーに働きかけるなど、「自分の置かれたポジションだからこそできること」を実行していきます。

米国カーネギーメロン大学のロバート・ケリー教授の調査によると、組織が出す結果においてフォロワーが及ぼす影響力は8~9割にものぼるそうです。

2.5つのフォロワーシップ

フォロワーシップには、「貢献力」と「批判力」の2つの軸で、5つのタイプが存在するので理解する必要があります。

●貢献力
組織の決定やリーダーからの指示・役割を前向きに受け入れ、実現に向けて協力する「行動力」

●批判力
組織の決定やリーダーからのの指示・役割を自分で深く考え、提言や批判を行う「発言力」

1.模範型(協働者) 貢献力→高 批判力→高
発言・行動ともに積極的で、組織の機能を活発化してくれる存在です。
フォロワーシップだけでなくリーダーシップも持ち合わせています。

2.孤立型(破壊者) 貢献力→低 批判力→高
「批判はするけれど行動はしない」という、「口だけ」の存在にもみられがちなフォロワーです。

3.順応型(従事者) 貢献力→高 批判力→低
自発的に意見を持ったり発言したりはしないですが、言われたことはきちんとする「イエスマン」です。

4.消極型(逃避者) 貢献力→低 批判力→低
意見もなく貢献のための行動もしないという、組織に在籍してはいるものの存在価値を発揮できていないフォロワーです。

5.実務型(実践者) 貢献力→中 批判力→中
ほどほどに意見し、ほどほどに働くというタイプで、仕事は仕事と割り切った態度をとる傾向があります。

良いフォロワーは「イエスマン」ではありません。貢献力、批判力が高い模範型(協働者)が、理想のフォロワーです。

3.反対し、コミットする

AmazonのCEO ジェフ・ベゾス氏によると、組織を効率的に運営するには、
「反対し、コミットする(disagree and commit)」
ことが重要です。

Amazonのホームページには、下記が記載されています。

「リーダーは同意できない場合には、敬意をもって異議を唱えなければなりません。たとえそうすることが面倒で労力を要することであっても、例外はありません。リーダーは、信念を持ち、容易にあきらめません。安易に妥協して馴れ合うことはしません。しかし、いざ決定がなされたら、全面的にコミットして取り組みます」

つまり、「反対はするが、決定したら、実行はコミットする」と言うことです。リーダの意見には賛成するが、いざ実行の段階になると反対し始める「総論賛成、各論反対」では、組織は効率的に回りません。

「イエスマン」にはならずに、「反対し、コミットする」模範型のフォロワーになりましょう!!

あとがき

フォロワーシップについて学んだ内容を記事に記載させていただきました。

リーダーを経験するとわかるのですが、リーダーになったらまず正しいフォロワーを見つけることが一番重要です。

自分の言ったことをすべて肯定的に受け止めて、実行してくれる人をフォロワーに指名しがちではありますが、相手の「貢献力」と「批判力」について着目する必要があります。

つまり、批判はするけど、実行しないのは、単なる評論家ですし、全く批判しないというのは「イエスマン」ということです。

イエスマンばかりを集めると良くないのは、リーダーの考えが間違っているときも、止めてくれる人がいないので、それが原因で組織が間違った方向に進んでしまうことです。

結局のところ、「反対はするが、決定したら、実行はコミットする」というAmazonのスタイルが良いのかもしれません。

会社で働いていると、どこまで行っても、リーダーでもあり、フォロワーでもある状況に置かれます。

フォロワーシップも意識して、組織が成長するように、反対はするけど、決定したら、実行しましょう!!

フォロワーシップを学んだら、合わせてリーダシップも学んでみましょう!!

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