Adobe MAXとは
Adobe社は、PhotoShop、Illustratorなどのプロのデザイナーが使うソフトウェアを提供する会社です。
Adobe MAX(アドビ マックス)は、Adobeが主催する年に一度のクリエータへ向けたカンファレンスで、Adobe Creative Cloud製品の最新情報、テクノロジー、デザイン、ビデオ編集、デジタルマーケティングなどに関するセッションやワークショップが行われるイベントです。
要は、クリエータのお祭りのようなカンファレンスです。
Adobe MAX 2023 は、2023年10月10日から12日にかけて、場所はロサンゼルスで開催されました。Adobe MAX 2023ので発表された内容を紹介いたします。
まず、Adobe MAXの素晴らしいところは、世界中のクリエータやデザイナーが注目するカンファレンスということもあり、オープニングが非常に素晴らしいです。動画は下記にありますので、オープニングだけでも見てみましょう!!
キーノート
キーノートは、Adobe CEO) Shantanu Narayen(シャンタヌ ナラヤン)氏のスピーチから始まります。
以下にAdobe MAX 2023で発表された内容を紹介いたします。
Adobe FireFly
Adobe FireFlyとは、Adobe社のが提供するText to Imageの生成AIサービスです。
Adobe FireFlyは、これまでβ版として運用されていましたが、9月14日に正式リリースとなり、商用利用が可能となりました。
クオリティが高く、クリエータが安心して使用できる Text to Imageの生成AIですので、便利に活用してみましょう!!
Adobe MAX 2023で発表されたのは、AIで写真画像を生成するクオリティが上がり、また別の画像をAIに参照させることで、自分が欲しいと感じている画像に近づけることが可能となりました。
また、Adobe FireFlyに3つのモデルが登場
Firefly Image 2 Model ・・・Text to Imageの画像生成AI。クオリティが向上。
Firefly Vector Model ・・・ベクターグラフィック特化型の生成AI
Firefly Design Model ・・・テキストからテンプレート生成(Text to Template)
ベクターグラフィックができれば、缶のような局面にデザインを作成することもできます。
テンプレートが生成できれば、画像だけでなく、その上に文字をデザインすることができます。
生成AIの機能が強化されました。
Creative Cloud アップデート
Adobe Max 2023で発表されたCreative Cloudのアップデートには、100以上の技術革新や主要アップデートが含まれています。
- Photoshop: 起動パフォーマンスが向上しました。また、生成塗りつぶしや生成拡張などの新しい機能が追加されました。
- Illustrator: テキストからベクター生成やモックアップなどの新しい機能が追加されました。
- InDesign: スタイルの自動設定やPDFファイルへの共有可能リンク作成などの新しい機能が追加されました。
- Premiere Pro: クリエイティブプロセスを効率化するために、新しい機能が追加されました。
- After Effects: 新しいエフェクトや機能が追加され、パフォーマンスが向上しました。
クリエータへ向けた様々な機能が追加されていますので、ぜひチェックしてみましょう!!
Sneaks
Adobe Maxで有名なのは「Sneaks」と呼ばれる「新技術のチラ見せ」イベントです。
正式な製品発表ではないので、リラックスした雰囲気の元、技術者が驚きの新技術を紹介してくれます。
Adobe Max 2023で発表された技術をいくつか紹介します。
ビデオでも「生成塗りつぶし」を実現する「Project Fast Fill」
動画版の消しゴムマジックです。動画不要なところを選択すると削除して背景を生成してくれます。
走り書きからイラストを生成する「Project Draw & Delight」
走り書きの絵をかいたら、猫の下地の絵を選択し、生成AIを活用すると、猫の絵が出来上がり、色まで塗ることができるというものです。
Sneaksは、あくまで新機能のチラ見せですので製品には搭載されていません。
ただし、今後、デザインなどを便利にする新しいアイデア紹介されています。
その他、様々な新機能が紹介されています。下記のページを参照してください。
まとめ
Adobe MAX 2023で発表された内容について紹介しました。
Adobe製品は、プロのクリエイターへ向けたツールであり、生成AIを活用して、簡単にデザインを作成できるということが強く感じられた内容でした。
クリエイターにとって、生成AIは非常に相性が良いと感じます。
年に1度の開催ではありますが、新しいデザインを生み出すツールはどういう機能があるのかを知る機会になりますので、ぜひチェックしましょう!!
なお、本サイトにおけるカンファレンスレポート非常に好評ですので、過去のカンファレンスレポートも参照してみましょう!!
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