1.企業におけるDX
企業におけるDXとは、デジタル技術を活用し21世紀型の企業へ変革することです。
これを実現するには、攻めのDX、守りのDXを進める必要があります。
攻めのDXとは、対外的なサービス・ビジネスモデルの抜本的改革
1.既存の商品やサービスの高度化や提供価値向上
2.顧客接点の抜本的改革
3.ビジネスモデルの抜本的改革
守りのDXとは、社内業務・体制の抜本的改革
1.業務処理の効率化や省力化
2.業務プロセスの抜本的改革や再設計
3.経営データの可視化によるスピード経営や的確な意思決定
DXを行う企業は、攻めのDX、守りのDXの両方を意識して推進する必要があります。
2.事例紹介
攻めのDXの事例は、ネスレ社の「コーヒーのサブスク」です。
ネスレ社は、2013年から、「定期お届け便」サービスを展開し、申込者にコーヒーマシンを無料でレンタルし、コーヒーを定期購買してもらう仕組みを作りました。1~3か月に1回の頻度でコーヒーを定期購入すれば、コーヒー代(1杯あたり約20円~)だけで一杯抽出マシンを無料レンタルできることから利用者が拡大しています。サービス利用者は、合計100万件を超えるとのこと。また、家庭向けにとどまらず、オフィスでも「ネスカフェ アンバサダー」としてサービスを展開し、現在、約45万件以上に達しているとのことです。
守りのDXの事例は、SAP社の「基幹システムの刷新」になります。
日本国内で約2,000社が導入していると言われているSAP ERPの製品「SAP ERP 6.0」の標準サポートが2027年に終了するため、企業は基幹システムの刷新をする必要があります。これを「2027年」問題といいます。新しく導入する製品は「SAP HANA」です。「SAP HANA」は、インメモリーデータベースで高速にアクセスできるため、新しくスタートする企業にスピードで負けてしまいますので、既存企業は基幹システムの刷新が必要です。
3.最後に
21世紀型の企業へ変革するということは、GAFAのようなデジタルネイティブな企業に変革することです。
もし、今、あなたと同じ業種の企業が、シリコンバレーで起業するとしたら、どんなビジネスモデル、業務、体制かを問い続け、それに近づけるアプローチが、DXの成功につながります。
あとがき
DX(デジタルトランスフォーメーション)は何なのかですが、
「デジタル化により社会や生活の形・スタイルが変わること」
になります。
その中でも、
お客様にデジタル化を推進するアプローチを「攻めのDX」、自社をデジタル化して効率の良い働き方を推進するアプローチを「守りのDX」
というのが腹落ちしましたので記事に記載させていただきました。
企業にお勤めの方は、自分は攻めのDXのポジションにいるのか、守りのDXのポジションにいるのかを判断して、それぞれのポジションでデジタル化を推進していくことが重要です。
攻めのDXの場合は、サービス・ビジネスモデルの変革
守りのDXの場合は、社内業務・システムの刷新
いずれにしても、デジタル化による新たなやり方を「提案」していくことが重要となります。
具体的には、お客様に最適な新たなサービス・ビジネスモデルを提案することや、業務効率化ツールを作るだけではダメで、それを社内に広めていろんな人に使ってもらうなどです。
デジタル技術を駆使したサービス、社内システムは十分に活用されていないため、積極的に提案して、DXしていきましょう!!
また、DXに関する記事として、「提案」が重要なため、「コンサルタント」儲かっているという記事も合わせて学んでみましょう!!
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