1.幸せの三段重理論とは
幸せの三段重理論とは、我々が「幸福」を感じるときに、脳の中ではどのような反応が起き、具体的にどのような「脳内物質」が分泌されているかを精神医学、脳科学で調査した結果、
「幸福」は、
1.セロトニン的幸福
2.オキシトシン的幸福
3.ドーパミン的幸福
に分類でき、これら3つの幸福には優先順位があるという理論です。
3つの幸福には優先順位があることがポイントで、幸福な人生を送っている人は、この優先順位を守っています。
2.幸福の優先順位とは
幸福の優先順位とは、
1.セロトニン的幸福 →やすらぎ、気分の安定の幸せ
2.オキシトシン的幸福→愛、つながりの幸せ
3.ドーパミン的幸福 →お金や成功、達成の幸せ
簡単に言うと、
幸福は、①健康、②つながり、③お金が優先順位ということです。
真面目で勤勉で、残業もいとわず、有給休暇も取らずに、仕事をし続けた結果、メンタル疾患に陥ることがあります。
これは、お金や成功のために健康を失う行為で、優先順位を間違った結果、不幸な状態に陥ってしまっているということです。
「健康が全てではないが、健康を失うと全てを失う」ということを念頭において、健康状態を確保し、仕事のパフォーマンスを出すようにしましょう。
3.幸福を持続させるには
ポジティブ心理学によると、幸福を持続させるには、自分の持っているものを、「地位財」と「非地位財」に分けて考えます。
「地位財」とは、周囲との比較で満足を得るもの
→お金、社会的地位
「非地位財」とは、他人との相対比較とは関係なく幸せが得られるもの
→健康、自由、愛情
お金や社会的地位といった「地位財」は、幸福の持続性が低いのに対し、健康、自由、愛情といった「非地位財」は、幸福の持続性が高いです。
つまり、幸福を持続させるには、「非地位財」を追い求めることが重要です。それでも、人は目の前のお金や、社会的地位に固執してしまいます。それは、「地位財」は、個人の進化や生存競争に打ち勝つことで、他人より優位に立てるからです。しかし、健康を害してまで、競争優位に立つ必要はありません。
また、ハーバード大学の75年間にわたる追跡調査によると、人間の幸福や健康は、年収、学歴、職業と直接的には関係なく、関係があったのは「いい人間関係」でした。いい人間関係も幸福や健康に良い効果をもたらします。
まとめると、「幸福の優先順位」は、①健康、②つながり、③お金です。
「非地位財」を追求し、幸福を持続させましょう!!
あとがき
「幸せの三段重理論」について記載させていただきました。
人生に行き詰ったときに、何をよりどころにするべきか?かを考える指針になると思います。
順番としては、1.健康、2.人とのつながり、3.お金となります。
間違っても、お金のために、健康や知人の信用を失うようなことをしてはいけません。
なお、今回参照した書籍は下記です。ぜひ読んでみていただければと思います!!
また、持論ではありますが、人生で大切にすべき優先順位は、
「関わる期間の長さ」で判断するのが良いと思っています。
例えば、
仕事 : 40年(20歳~60歳)
人の一生:100年
友人 : 数十年
家族 : 数百年(お墓に入った後も。。。)
と考えるなら、家族を大切にしたほうが良いですし、次の世代がいなければ、自分の人生を謳歌するのが良いと思います。
もちろん仕事を大切にする生き方も、間違いではありません。
ただし、幸せが感じられる仕事をやり続けることが重要で、仕事に行き詰まったときの判断の軸として、「健康・つながり・お金」、「関わる期間の長さ」で優先順位をつけるのが良いのではないかと思います。
また、幸せになるには、「お金の稼ぎ方」よりも、「お金の使い方」が重要です。幸せなお金の使い方も学んでみましょう!!
コメント