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あとがきも読んでください。
バリューチェーンとは
バリューチェーンとは、製品の製造や販売、それを支える開発や労務管理など、すべての活動を「価値の連鎖」として捉える考え方のことです。
例えば、企業のバリューチェーンは次のようになっています。
企業は、部品を購入し、製品を製造し、物流に流し、販売し、サービスする。この流れが顧客に価値を提供する「主活動」になります。
その他の、全般管理、人事・労務管理・技術開発・調達は、「支援活動」に位置すること頭においておく必要があります。
このバリューチェーンを、競合と比較することで、強み、弱みを分析することで、事業戦略の改善策を探るフレームワークとして利用できます。
最終顧客に提供する製品・サービスに関して、自社にとってどこに強みがあるのか知ることが重要です。
製品のバリューチェーン
現代社会では、1社単独で製品を作り、最終顧客に提供して、利益を上げることは難しく、いろいろな会社が協業して最終製品を顧客に提供しています。
例えば、コンピュータのバリューチェーンの場合
コンピュータを販売する場合、ハード単体で顧客に提供することほぼなく、OS、アプリがセットになった状態で提供されます。
つまり、顧客にバリューを提供するのに
ハード+OS+アプリは、バリューチェーンになっていることがわかると思います。
ここで、コンピュータが売れ始めたころ、世の中では様々なハードウェアが生み出され、様々なアプリケーションが開発されたのですが、OSは、Windowsだけでした。これにより、マイクロソフトは、巨大プラットフォーマへと成長しました。
顧客に価値を提供するためのバリューチェーンで、外すことができない領域を1社単独で、独占するモデルが、いかに強力かがわかるかと思います。
バリューチェーンを押さえよう
会社で仕事をしていると、様々な業務を経験して、「自分は何に貢献できるのだろうか?」と悩むことがあるかと思います。
そんな時は、バリューチェーン分析を行い、組織の「主活動」において自分が一番強みを発揮している領域を行うことや、支援活動でバリューチェーン全体を支える活動をすることが良いと思います。
例えば、プログラムが得意で開発部署にいる場合は、コーディングに集中してテストは任せる。テストが得意な人は、テストに特化することで、組織で外すことができないバリューチェーンを押さえることで、いろんな人から頼られる人材になれます。
また、「支援活動」の場合は、「主活動」をより良く、効率的に行えるよう行動することで「主活動」の人に喜ばれる仕事になります。
「選択と集中」が重要です。
バリューチェーン分析を行い、顧客へ価値を提供する流れを把握し、自分の得意分野に集中したり、自分が果たすべき役割を理解することで、組織に貢献しながら仕事をして行きましょう!!
あとがき
バリューチェーンを学ぶことで、
絶対に外せない主活動をやっているのか、それを効率的に行う支援活動を行っているのか知ることができると思います。
マイクロソフトは、絶対に外すことのできないバリューチェーンで唯一のポジションをもつ製品を作ることで、プラットフォーマとして成功しました。
OSがこれほど大きなビジネスになるとは誰も考えていなかったと思いますが、PCやアプリの成長とともに大成功しました。
つまり、バリューチェーンを意識して、顧客に価値を提供するうえで外せないポジションを独占することは、仕事をする上でとても重要な戦略となります。
個人で会社に所属し、今後何をしようかと考える際に、
この組織はどういう価値を提供しているのか?
その中で自分が生かせるポジションはどこか?
ということを意識して、ポジションを作っていくことで、組織の成長に貢献しながら、
自分も成長できる仕事ができると思います。
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