DXのジョハリの窓
世の中デジタルトランスフォーメーションの時代と言われていますが、未だ、デジタルトランスフォーメーションとは何か?と言うことがわからないと思います。
デジタルトランスフォーメーションに関して、「なるほど」と感じる説明がありましたので共有いたします。
それは、デジタルトランスフォーメーションをジョハリの窓で表現すると言うものです。
図に表すと次のようになります。
電子化の時代
電子化の時代は、我々はITを活用して効率化ができると考えており、それをお客様にも提案していました。
例えば、ビジネスで発生する紙を電子化し、ワークフローを作り効率化するなどです。
お客様も自分の困りごとをITを活用して解決してほしいと要求がありました。
また、自分たちでもわからない問題にトライして、それをお客様課題に提案、適用することができました。
BPRの時代
BPRとはビジネスプロセスリエンジニアリングの略です。企業活動をプロセスとして分析、理解、再構築して収益を最大化する活動のことです。
この時代は、お客様プロセスを客観的に分析する必要があり、お客様が気づかなかったプロセスに気づき、効率化することで価値を提供いたします。
DXの時代
デジタルトランスフォーメーションの時代になるとお客様も自分たちも答えを知らない問題に取り組まなければいけません。
つまり、どうして欲しいのか?、どうしたら良いのか?わからないというのが問題となります。
この時代には、どうしていいかわからないお客様に、自分たちもできるかわからない提案をする必要があります。
ですので、デジタルトランスフォーメーションはバズワードのように、何をやって良いのかわからない言葉に聞こえます。
誰が儲かるのか?
結局のところデジタルトランスフォーメーションの時代には、お客様は何が欲しいのか教えてくれません。我々もお客様に何を提案して良いのか分かりません。
お客様の要求を明確化し実装していくようなSEやSIは儲からなくなってきています。
そういう状況の中で成功を収めているのは「コンサルタント」です。
実際のところ、デジタルトランスフォーメーションの時代に業績を伸ばしているのはアクセンチュアなどのコンサルティングを中心とした会社です。
お客様の懐に飛び込み、お客さんの課題に気づき、それを提案することができるコンサルタントが、今、求められてのではないかと思います。
順番に成長することが重要
ここまでジョハリの窓の話をしてきましたが大切なのは、
電子化の時代→BPRの時代→デジタルトランスフォーメーションの時代
と順番に成長することが重要です。
電子化の時代にプロセスを電子化しておき、BPRの時代に電子化したプロセスを効率化しておかないと、デジタルトランスフォーメーションの時代に、何をしたいかわからないお客様に、何ができるかわからない人が提案したとしても、スピーディーに動けないからです。
自分たちの会社が、今どの位置にいるのか?を把握し適切に提案を受ける必要がありますが、
「DXのジョハリの窓」が言っている説明は正しいと思います。
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