エコシステムとは?プラットフォームのエコシステムを知り、儲かる仕組みを理解しましょう!!

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エコシステムとは

エコシステムとは、「生態系」です。生き物や植物がお互いに依存しながら生態を維持する関係を表します。

生態ピラミッドとは、食物連鎖の栄養段階が、分解者(土壌生物)、生産者(植物),1次消費者(草食動物),2次消費者(肉食動物)と上がるにつれて,個体数や生物量,生産力は減少するため,それらを積み重ねるとピラミッドの形を取ります。

ビジネスの分野では、この生き物の生態系になぞらえて、互いに独立した企業や事業、製品、サービスなどが相互に依存しあって一つのビジネス環境を構成する様子を「エコシステム」と呼びます。

IT業界のエコシステム

IT業界を見ると、元請けが、上流工程を担当し、それを下請けに発注し、下請けは設計を行い、孫請けに発注、孫請けが開発してものを、下請けがテストするような、多重下請け構造になっています。
元請けは、下請けを養い、下請けは孫請けを養っている構造になっています。これも、一つの「エコシステム」です。

ただし、この発想では長続きしません。

プラットフォーマーのエコシステム

Appleの「エコシステム」の場合、Appleは、iPhoneを販売し、多くのiOSを広め、AppStoreを経由し、アプリケーションを開発した人がお金を稼ぎ、利用者がお金を払うエコシステムを形成しています。

重要なのは、アプリケーション開発者は、Appleの製品を使ってお金を稼いでおり、下請け構造ではなく、Appleがリーチできない利用者もAppleの製品を利用できるようにしていることです。

仕事を発注して養っているのではなく、プラットフォームを活用して、稼いでもらい、そのお金の一部をもらう構造となっているのがポイントです。

確実に儲かるビジネスとは

宝くじで、確実に儲かっているのは誰でしょうか?
当選した人はもちろん儲かりますが、換金率が46%なので、宝くじを開催している「宝くじ協会」が、確実に売り上げの54%儲かります。

競馬で、確実に儲かっているのは誰でしょうか?
当選した人はもちろん儲かりますが、換金率が74%なので、「JRA」が確実に売り上げの26%儲かります。

宝くじやギャンブルはもちろん極端な例ですが、主催している側である「胴元」になることで、参加する人が増えれば確実に儲かります。これを「胴元ビジネス」と言います。

プラットフォーマーは、プラットフォームを使う人だけでなく、プラットフォーム上で稼ぐ人もいることで、広まっていき、利用されることで確実にお金が入る「胴元ビジネス」のような仕組みがあります。

現代社会では、自社だけで完結できるようなビジネスはありません。共創することで、パートナーも含めて儲かるようなエコシステムを考える必要があります。独り占めせず、パートナーも儲かるようなエコシステムを考えていきましょう!!

あとがき

プラットフォームが持つ「エコシステム」を知ることは重要ですので記載させていただきました。

日本のIT企業が持つ課題として、「多重下請け構造」というのがあるのですが、上流が下流を養っている仕組みであって、それはエコシステムではありません。

エコシステムを構築する場合は、各レイヤが生きていける構造を考えなければいけません。

つまり、多重下請け構造の場合、上流からの発注が無くなると、下流が生きていけなくなる構造です。

問題は、上流の限界が来ると崩壊してしまうので持続性がないことです。

では、GAFAのようなプラットフォーマーはどういうエコシステムを構築しているかというと、GAFAのプラットフォームを利用し、各企業がお金を稼ぐ仕組みなっています。

そして、その数%がGAFAに入る仕組みです。

これが、エコシステムです。

一方で、GAFAは、利用者が増えるとどんどん儲かる仕組みなっています。その仕組みは、宝くじや競馬の仕組みと似ていて、「胴元ビジネス」のようになっています。

エコシステムを知り、自分がプラットフォーマーになるときは「胴元ビジネス」構造を作る。もしくは、GAFAなどのプラットフォーマーを使いこなし、エコシステムを生き延びていきましょう!!

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