内省(リフレクション)とは
内省(リフレクション)とは、自分の考えや言動、行動について深く省みることです。
現実に起こった出来事を客観的に振り返り、自分自身に問いかけて、なぜそう考えたかを、自分の心に素直になって向き合うことが重要です。
反省は、自分のした言動を振り返り、良くなかった点を認識して同じ過ちを犯さないよう改めて考えることであり、内省とは異なります。
内省の技術
内省をするためには、自分の判断を「意見」、「経験」、「感情」、「価値観」の4つの角度から分析し、自問自答することが重要です。
<意見>あなたの意見は何ですか?
<経験>その意見の背景には、どのような経験や、経験を通して知っていることがありますか?
<感情>その経験には、どのような感情が紐づいていますか?
<価値観>意見、経験、感情を俯瞰して、あなたが大切にしていることが何かを明らかにしましょう。
事例を上げると次のようです。
<意見>リモートワークで生産性があがらないのは、コミュニケーションが不足しているからだ。
<経験>コミュニケーションが悪い部署で仕事をしたことがあり、上司の言った言わない、実はできる仕事を押し付けあうような経験をした。
<感情>残念な想いをした。
<価値観>対話の重要性
この場合、コミュニケーションが悪い職場は生産性がわるかったことから、リモートワークの生産性が上がらないという意見が生まれます。
つまり、自分の持っている意見は、過去の経験、感情、価値観から作られていることを認識する必要があります。なぜその意見になるのか自問自答することが重要です。
内省による成長
人は、実際に経験したことから学びを得ます。単に経験するだけでなく、経験を次に活かすためのプロセスが重要で、そのプロセスを理論化したものが「経験学習モデル」です。
経験学習サイクルは「経験→内省→概念化→適用」という4つのプロセスを繰り返すことによって、人は学び、成長していくとされています。
また、人はおよそ「70%を直接経験から学び、20%は他社の観察やアドバイスによって学び、残りの10%は読書や研修などから学ぶ」と言われており、直接経験したことを内省し、次に活かすことは重要です。
「経験」した内容を「内省」し、他の場面でも使えるように「概念化」し、将来自分や他の人が使えるように教訓にする。次に、自分や他の人の教訓を探し、現在の自分の状況に「適用」し、発展させ、新しい理論を構築します。
先ほどの事例でいうと、リモートワークでコミュニケーションをよくする方法を調べ適用するような感じです。
経験から内省し、どんどん成長していきましょう!!
あとがき
「内省(リフレクション)」に方法があるのかと感じたことをブログに記載いたしました。
内省とは、自分の考えや言動、行動について深く省みることです。
正しいことをしていないと感じながら、行動し続けるのは非常に苦しいため、
人は、何らかの理由をつけて、自分の判断や行動が正しいと考えて生きています。
それゆえ、自分の考えや言動、行動について省みる必要があります。
ポイントは、意見、経験、感情、価値観の4つの観点ということに「なるほど」と感じました。
一方で、人は、70%直接経験から学ぶため、自分が直接経験したことは、大切にする必要があります。
定期的に内省し、自分を振り返りながら成長して行きましょう!
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