失敗学とは
事故や失敗が発生した原因を解明し、将来、経済的な打撃をもたらしたり人命に関わるような重大な事故や失敗が起きることを未然に防ぐための方策を追求する学問です。
失敗の評価は次の4つの視点で正しく評価します。
1.物理的視点
失敗を物理現象として事実をありのままに理解する視点
2.経済的視点
失敗の影響を経済的な面から評価する視点
3.社会的視点
失敗が社会の中で「どう見られ、どんな反応をされるか?」という視点
4.倫理的視点
失敗を「人としてそれでいいのか?」生身の人間の立場からとらえる視点
何か新しい挑戦をするとき、人は必ず失敗します。
挑戦→失敗→学習→発展
失敗知識を学習し致命的失敗を未然に防ぐことが重要です。
失敗のピラミッド
失敗原因には階層性が存在します。階層の上に行くほど、規模や影響が大きくなります。
1.未知への遭遇
世の中の誰もが知らなかった未知の現象が原因での失敗
2.社会に責任
政治の判断に責任があるものや社会の仕組みがうまくいかないような失敗
3.組織に責任
組織の問題を現場のせいにしたり、原材料費の高騰で利益が無くなる、企画が悪く製品が売れない、価値観が時代に合わないなど、
規模や影響が大きくなるためリーダーが気を付けるべき失敗
4.個人に責任
知らない、細かいミスが多い、手順を守らない、判断を誤る、ちゃんと調べない。個人レベルで改善可能な失敗。
一見、個人のミスに見える問題でも、背景に社会や組織のレベルの問題が背景に潜んでいる場合があり、どんな原因がどんな結果をもたらすか、逆演算の発想を用いて失敗の原因を分析する必要があります。
良い失敗と悪い失敗
良い失敗とは、未知との遭遇によって引きこされる失敗
このような失敗は「痛み」や「悔しさ」を伴いますが、それによって新しい知見を発掘し、さらなる成長を生み出す素地が形成されることになります。
悪い失敗とは、単純ミスによって繰り返される失敗
事前の努力を怠ったばかりに、無意味に被害が広がり、向上につながる収穫を残さない失敗です。
悪い失敗を極力減らしながら、良い失敗から学ぶことが重要です。
また、良い失敗をするためには、挑戦する必要があります。
失敗を乗り越えた先には、多くの成長が待っています。
失敗を恐れず前に進みましょう!!
あとがき
普段、仕事をしていて、様々な失敗を見る機会があると思います。
失敗には、レベルが存在します。
個人の単なるミスも失敗ですが、企画が悪かったとか、運営が悪かった。
特に意識してほしいのは、企画不良や、組織運営不良です。
組織の運営に不良があると、個人はいくら一生懸命仕事をしていると、衰退してしまいます。
ここに気付かずに、延々と作業をした結果、組織が解散する、仕事が無くなる
ということが起こったときにいくら後悔しても、もう遅いということになります。
現代社会では、組織の長ですら何をした良いかもわかっていません。
企画が悪いと感じたとしても、そのまま突き進んで失敗するということになりますので、気を付けましょう!
また、失敗にも、「良い失敗」と「悪い失敗」があります。
良い失敗⇒未知との遭遇によって引き起こされる失敗
失敗を乗り越えて、学習し、次につながります。
悪い失敗⇒単純ミスによって引き起こされる失敗
繰り返されるだけで向上していきません。
良い失敗をすれば、今後の成長につながります。良い失敗をして、成長していきましょう!!
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