学習曲線とは
学習曲線とは、学習や訓練に費やした労力(時間や試行回数など)と、対象とする知識や能力の獲得、習熟度合いの関係を示したグラフです。
学習曲線は、次のようになっています。
学習に費やした時間が増えれば成果が増えることは確かですが、
1日勉強したら、1日分成果が得られ、成長していくと考えるのは大きな間違えです。
実際は、学習に費やした時間があるレベルを超えると急激に成果が得られ成長します。
学習曲線を知らない人は、この理想的な成長具合に対して、思ったより成果が得られないとあきらめてしまうため、成果が得られずに終わってしまいます。
つまり、どんなことでも、知識や能力(質)を得るためには、学習時間(量)が必要となります。何かを極めたいと思ったら、継続的に行い、量を増やすことを意識しましょう!!
量的変化は、質的変化を引き起こす
人の能力を上げるために、「量」が必要なことは理解できたと思います。
これは、製品の品質にも当てはまります。
例えば、パソコンを思い浮かべてください。
最初は、大きなデスクトップパソコンでしたが、Windowsの成功とともに世の中に大量に出荷されるにつれ、安価で高品質になり、今では薄いノートPCでも高速で動くようになりました。
また、スマートフォンも同じです。
最初に、iPhoneを開発し広めたのは、Apple社ですが、その後、Google社がAndroidを広めていきました。
当初、Androidは、iPhoneに比べ機能が劣っていましたが、現在ではその差は、ほとんどなくなり、スマートフォンが大量に出荷されることで、性能・機能がアップデートされ、今ではパソコンのスペックと同等になっています。
上記の例は、製品が世の中に大量に広まった結果、多くのフィードバックを受けることで、機能や品質が良くなっていった事例です。
良い製品を作るには、より多くの人に利用してもらい、フィードバックを受けることが重要です。量的変化が質的変化を引き起こすことを知りましょう!!
AIも学習する
学習曲線の説明と、製品が広まることで、質が良くなることが理解できたと思います。
このカーブはまさに、時間が経過することで、人工知能が学習し、シンギュラリティ(技術的特異点)を引き起こす、カーブと思われます。
テクノロジーの進化の度合いと、時間を考えると、2045年にシンギュラリティが起こると、これまで言われていましたが、最近のChatGPTブームもあり、多くの人が使い込むことで、AIがどんどん優秀になりシンギュラリティが早まっていると言われています。
人工知能が人間の知能を超えるなんて恐ろしいと思っているかもしれませんが、シンギュラリティを引き起こしているのは我々自身ということです。
人間が、人工知能に量的変化を与え続けることで、質的変化が起こり、人間の知能を上回る時期が早まっているということです。
シンギュラリティは話がそれてしまいましたが、何かを極めるには、まずは量を実行し、その後、質的変化を起こすことが重要となります。
学習曲線を理解し、量的変化が質的変化を引き起こすということを知り、能力を高めましょう!!
あとがき
学習曲線を知ることで、量的変化から質的変化に変わるということが分かったかと思います。
普段、勉強をすると、比例して頭がよくなってほしいと思いますが、
実際は違っていて、繰り返し繰り返し勉強することで、ある時、急激に頭が良くなります。
例えば、英語を学ぶときに、一生懸命、座学で勉強するよりも、
海外で生活して、日々英語を浴びて話をすることで、
ある瞬間に英語が急に聞こえるようになるという経験をします。
量を聞くことで、質的変化が起こるといことです。
自分の頭脳がこのように成長するということは、AIも同じです。
今は、みんな便利便利と使用していると思いますが、
ある瞬間にAIのほうが頭が良くなる瞬間が訪れます。
その瞬間が、「シンギュラリティ」です。
そこから、AIが人間よりも賢くなる時代が来ます。今のうちにAIを活用しておきましょう!!
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