ロサダ(3:1)の法則とは
マルシャル・ロサダ氏が発見した ポジティブな発言:ネガティブな発言の比率が「2.9:1(約3:1)」を上回ることで、人は幸福感を感じ、良好な人間関係や信頼関係を作ることができるという法則です。
「ポジティブな発言」とは、感謝、共感、賛同、激励などの言葉です。
「ネガティブな発言」とは、注意、指摘、否定、叱咤などの言葉です。
ポジティブ発言:ネガティブ発言の比率が「2.9:1(約3:1)」を上回る会社は状態が良好で組織はうまく回り、下回る組織は悪化していきます。
ポジティブ:ネガティブ発言比に関して
ロサダの法則で重要なことは、「ポジティブ:ネガティブ発言比」には、転換点(ティッピングポイント)があるということです。
つまり、「ポジティブ:ネガティブ発言比」が、3:1を超えると、人との信頼関係、組織は一気にうまく回ります。また、ネガティブ発言が、ポジティブ発言より、多い状況になると、一気に関係性が悪化するということです。
ポジティブ、ネガティブ発言比は
1:1の場合 うつ状態
2:1の場合 沈滞(活気がなく、進歩・発展のきざしが見られない)
3:1の場合 繁栄(栄えて、発展する)
状態になります。
会議において、ポジティブ発言が多い場合は、その組織は高いパフォーマンスが得られ、ネガティブな発言が多い場合、パフォーマンスが下がることが分かっています。
また、ポジティブ:ネガティブ比率は、友人、恋人、夫婦といった親密度によっても変わります。
友人の場合 3:1
恋人の場合 5~7:1
夫婦の場合 13:1
相手との関係性で、よりポジティブな発言をすることが重要となります。
ポジティブ比率の活用
ロサダの法則は、様々な場面で活用することができます。
例えば、
人に対しては、完全否定したり、100%のポジティブ発言を求めても良好な関係を維持し続けることはできません。3褒めて1叱ることで、お互いの信頼関係を構築し、成長していくことが大切です。
また、製品に対しても、ポジティブ心理学の10の感情である
①喜び、②感謝、③安らぎ、④興味、⑤希望、
⑥誇り、⑦愉快、⑧鼓舞、⑨畏敬、⑩愛
を応用することで、たとえエラー画面でも、親しみやすく伝えることができます。
ポジティブ:ネガティブ比「3:1」を意識して使い、組織、人、製品を成功へ導いていきましょう!!
あとがき
普段、仕事をしていて、素晴らしいと感じることもありますし、不満に感じることもあると思います。
そこに、適切な比率が存在するということに驚いたことを記事に書かせていただきました。
それが「ロサダの法則」です。
ポジティブな発言3に対して、ネガティブな発言1というもので、
この比率が、下がってくると、組織はうつ状態に陥っていきます。
逆に、組織を健全な状態に保つには、ポジティブ発言 対 ネガティブ発言=3:1に保つことを意識する必要があるということです。
部下に対しても、3ほめて、1叱るというのが良い比率ですので、
ロサダの法則を意識して、コミュニケーションを行うことで、組織をうまく回していきましょう!!
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