無形資産とは
無形資産とは、実体を伴わない資産のことです。
例えば、特許や商標権や著作権などといった知的資産、従業員の持つ技術や能力などの人的資産、企業文化や経営管理プロセスなどといったインフラストラクチャ資産が無形資産となります。
一方で、有形資産とは、現金や証券、預金、建物、商品などの実体が存在する資産のことです。
無形資産は、実体を伴わない資産であるため、会計制度上では原則として資産として計上することできません。
企業の無形資産
書籍「無形資産が経済を支配する」によると、2006年のMicrosoftの企業価値における有形資産の割合は、わずか1%だったとのこと。
また、現代の企業において、今や企業の総資産価値における無形資産の投資割合が増えています。企業の価値のほとんどは、知的財産や、人的資産、インフラストラクチャ資産である無形資産であると言えます。
立派な建物や、商品よりも、結局のところ、企業は、「人」と、そこから生み出される「知的財産」それを運営する「仕組み」で構成されていると言えます。
無形資産の4Sとは
ここで、無形資産の特徴は、4Sで表すことができます。
無形資産の4S
スケーラビリティ(Scalablility) :大規模化のしやすさ
サンク性(Sunk):コスト回収のしやすさ
スピルオーバー(Splillover):他社への伝達のしやすさ
シナジー(Synergy):相乗効果
このようなものに投資が行われていると言うことです。
デジタル技術が重要
現代の企業は、無形資産に投資していることと、無形資産で重要なのは、「無形資産の4S」であることが分かったと思います。つまり現代の企業は、この技術に投資が向かっているということです。
無形資産と言われて、難しい特許や、複雑なソフトウェアを発明する必要はありません。
例えば、社内のWebサイトを作る場合、SharePoint Onlineなどで、
全社規模(スケーラビリティ)で
簡単にWebサイトを構築(コスト回収しやすく)し、
発信する(他社へ伝達)することで、
様々な人とコラボレーション(シナジー)
することができるかと思います。
要するに、企業の投資は、「デジタル技術」に向かっているということです。個人としても、オンラインでサイトを構築したり、発信してみる、様々な人とコラボレーションしてみることはおすすめです。
今、投資する必要がある技術は、「デジタル技術」で、コストも比較的安く、どのようなことをすると、どれぐらいの期間で構築でき、どれぐらいのインパクトがあるのか?知ることができます。企業に限らず、個人でも、無形資産に投資していきましょう!!
あとがき
「無形資産が経済を支配する」という書籍を読んだ時の感想をまとめさせていただきました。
この本は、元マイクロソフトCEO ビルゲイツ氏も絶賛ということで、たいへん興味深い内容となっております。
「モノ売りからコト売りへ」という言葉が言われて久しくなっていると思いますが、
最近、スマホアプリや、サブスク、ゲームなどに課金し、モノに対して課金していないのではないかと感じているかと思いますが、
企業もまた同じ状況で、有形資産から、無形資産への投資が進んでおり、現代の企業価値はほぼ無形資産で構成されているというのは驚きました。
つまり、現代の企業で投資するには、建物などよりも、ITインフラや、ソフトウェア、人的資産になるということです。
結果として、それを使いこなす「デジタルスキル」が重要となります。「無形資産の4S」を意識しスキルアップして行きましょう!!
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